「違算」とは、レジの金額が合わないことです。ほとんどが会計時のミスによって起きます。
コンビニのバイトをしていて、もっとも青ざめる瞬間かも知れません。
違算にたいする対応は店舗によって異なります。
このページでは、コンビニバイト最大のタブー「違算問題」に切り込みます。
大きな違算が出たときに自腹を切らないケースと切るケース
最初に、大きな金額の違算を出してしまったバイト経験者の話から入りましょう。
監視カメラとレジ履歴で、自分のミスであることが判明したケースです。
ちょっと長い引用になります。
今日初めて高額違算をマイナス4000円出してしまいました。理由は、本来ならば5000円札なのに10000円札だと勘違いしてしまった為にレジを打ち間違えて多くお客様に渡してしまいました。
監視カメラとレジの履歴を確認済みです。
私が入ってから4ヶ月間、私のいる日に、あってはならないことですが、夕勤の4人体制シフトのなか多くても300円以内の誤差を片手で数えるくらいしか出していなかった中、こんな高額な違算を出してしまったことに対してとても罪悪感と自己嫌悪が止まりません。それをここに書き出して聞いてもらいたいと思って逃げている自分も嫌ですが…。幸いなことに、私が働く店舗のリーダーさんは誰にでもあることだから次からはちゃんとしよう。あまり落ち込まないで!と寛大に対応していただき、法律違反だし、お金払えとかは絶対言わない。とおっしゃっていただきました。ただ、自分的に納得がいかず、給料から引いて欲しいくらいです…。
明日もシフトに入っているので、始末書を書くことにはなると思いますが、正直昨日の今日でレジを触るのが怖くて仕方ありません。
(引用元)
このケースでは、店舗リーダーは補償を求めなかったみたいですね。
申し訳なくてレジに触るのが怖くなる、という気持ちもわかります。
大きな金額のミスをすると、働く自信がなくなってくるものです。
現金を扱う仕事は気苦労があります。
逆に、バイトに弁償させる店舗もあります。
私もコンビニで働いているのですが、以前マイナス4000円(あなたと同じですね)を出してしまいました。
私の働いているとこはレジでマイナスを出したら自腹なので、その場でお財布から4000円払いました。その日のバイト代がパーです。それ以来、お客さんからお金をいただいた時とお釣りを渡す時は、今まで以上にしっかり声を出して確認しています。おかげでレジで誤差を出すことはめったになくなりました。
(引用元)
このケースでは、自腹で弁償する店舗のようです。自分のミスとはいっても、バイト代がパーになるのは痛い。
だからこそ、注意深くなって、レジでの違算がなくなったという話です。
上記2つのケースから、違算が出たときの対応は店舗ごとに異なることがわかります。
バイトに違算を弁償させるのは違法ではないのか
人間だからどうしてもミスはあります。レジの仕事をすれば金額が合わないことはある。
しかし、違算が出たときに弁償させるのは法的にはどうなのでしょうか。
コンビニバイトで、故意のないマイナス違算が出たとき、バイトに全額負担させるのは違法ときいたことがあるのですが、違算を負担させる店長・オーナーがいるのは何故ですか。
それは店の勝手なルール。コンビニ本部は違算を従業員が補填せよとは一言も言っていません。しかし、何も言わなければ、違算がダダ漏れです。店のオーナーのやり方も理解は出来ます。
(引用元)
コンビニチェーンの本部は、従業員に補填させる指導は一切していないようですね。
ということは、法的に問題があるということでしょうか。
そうはいっても違算を放置すればコンビニ経営が成り立たないということで、本部は黙認しているようです。
しかし、以下のケースは問題がありそうです。
私が働いているのは個人経営のコンビニで、違算金が出た場合
その時間帯の人たちで割り勘して出すという決まりです。この間、人生初のお給料をもらい
喜んでいたのもつかの間、店長からひと言。
「違算金、950円、ちょうだい」
と言われました。この950円というのは、きっと今までの違算金の一人当たりの
合計だと思われます。
決まりなので払いましたが、これって労働基準法?に
ひっかかると書いてあるところもありました。(引用元)
違算が出たときに、監視カメラやレジ履歴で突き止めることをせず、一方的に請求してくるケースです。
「本当に違算があったのか?」ということからして納得できません。
こういう店はできれば辞めた方がいいかも知れません。
違算の原因が判明して弁償したケース
以下のケースは、自分のミスで違算を出したことがわかって高額の弁償をしたケースです。
コンビニバイトのレジの違算について
高2でセブンイレブンでバイトしてるのですが自分の担当してる時にレジで1万の違算を出してしまいました。(監視カメラで確認済み)2万の会計を1万円しかもらっていないのに済ませてしまいました。お客さんはチケットの支払いだったので名前は分かります。とりあえず違算の1万を自腹で払って帰りました…。私のミスなのですがこの1万を後々お客さんに請求することはできますか?あと、親が高校生に1万円自腹は酷すぎると言ってくれているのですが店に電話したら店も少しでも負担してくれますか?かなりショックで落ち込んでます……
(引用元)
チケットの支払いで、1万円もの違算を出してしまったようです。
監視カメラで自分のミスであることが判明しているケースです。弁済はしょうがないかなという気がします。
コンビニやスーパーのレジ打ちは気軽な仕事だと思われがちですが、お金を扱うので責任の重い仕事です。
ミスは誰にでもあることですが、レジのミスを繰り返すようなら、「向いていない」ということでやめた方がいいかも知れません。
結局のところ違算は弁償しなくてはならないのか
レジの違算は、コンビニオーナーも頭を悩ませていることでしょう。
結局のところ、バイトに違算を弁済させるのは、正しいことなのでしょうか。
落としどころとしては、以下ではないでしょうか。
監視カメラやレジの履歴によって、ミスだと判明したら弁済する。
これは当たり前のことです。
故意でなければ法的に弁済の義務がないとしても、故意かどうかは誰も証明できません。
ミスをした人が弁済しないと、コンビニ業界は成り立たない気がします。
しかし、ミスが判明していないのに、一方的に違算が出たと言って請求するのはおそらく違法です。
そのシフトのバイト全員に均等割で弁済させるのも、法的根拠はないはずです。
バイトをするときには、違算が出たときのルールについて注意しておいた方がいいでしょう。
業界動向:自動レジとキャッシュレスで違算はなくなる
コンビニやスーパーで自動で会計を行うレジが増えています。
お金を入れると自動で計測して、お釣りも自動で出てくるレジです。店員はそれを手渡すだけ。
このような自動レジなら違算を減らせます。
会計ミスだけでなく、バイトによる現金窃盗も減らせることになります。また、レジからお金は出せないので強盗被害もなくなります。
将来的には、セルフで会計を行う無人レジも増えていくと思われます。
もうひとつの業界動向は、電子マネーやデビットでの支払いが増えていることです。これも機械で読み取るだけなので違算はでません。
違算のリスクはどんどん少なくなる方向にあります。
コンビニバイトの負担が減っていくので、喜ばしい方向に進んでいます。