喫茶店はタバコを吸うお客様がいます。
喫茶店で働く従業員にとっては、受動喫煙が気になるところです。
最近は条例での規制も厳しくなってきました。
行政の規制動向も含め、喫茶店バイトの受動喫煙について解説します。
バイト中にタバコの煙がつらかったことはない
まず私自身の経験から。
喫茶店でバイトをしていても、タバコの煙がつらかったことはありません。
- タバコを吸うお客様は思ったほど多くなかった
- 吸う量がそれほど多くない(パチンコ屋、居酒屋、雀荘とは異なり、喫茶店では大量にタバコを吸う人は少ない)
- まともな店舗なら換気設備がしっかりしている
- タバコの煙に近寄るのは配膳のときだけ(居酒屋やファミレスとは異なり、何度も客席に行って注文を受けることが少ない)
これらの理由があり、タバコの煙を気にすることはないというのが率直な意見です。
ただし客層は店舗によって違いますので、すべての店舗がそうだとは限りません。
東京では2020年から従業員のいる飲食店は禁煙
政府が提出した「健康増進法改正案」は、受動喫煙対策としては完全に骨抜きになっていて、客席面積100平方メートル以下の店は例外です。
そのため、多くの喫茶店は例外に入り、屋内禁煙にする必要がありません。
東京都が出した「受動喫煙防止条例」は厳しい規制になっていて、客席面積にかかわらず、従業員を雇う飲食店は屋内禁煙となります。
東京都の条例は2018年6月に成立し、2020年4月から全面施行されます。東京五輪に合わせた施行ということです。
東京の喫茶店に勤めるなら、受動喫煙の心配はほぼいらなくなります。
喫煙専用室は分煙ではない
東京都の条例では、「喫煙専用室」の設置は認められています。
誤解が多いようですが、これは禁煙と喫煙をスペースで分ける「分煙」ではありません。(分煙ならとっくに多くの店舗で実施されています)
東京の条例では、喫煙専用室での飲食が禁止されているのです。
あくまで飲食できるのは禁煙スペースであり、どうしてもタバコを吸いたい人は、荷物を置いて喫煙のためだけに「喫煙所」に行くことになります。
分煙の場合は従業員の受動喫煙は避けられませんが、東京都の喫茶店にある喫煙専用室ならその心配はほとんどありません。
有名カフェチェーンの受動喫煙対策
東京の厳しい条例にたいして、カフェチェーンの対策はどうなっているのでしょうか。
2018年8月9日のITメディアビジネスの記事が参考になります。
- ルノアール:コメントなし
- ベローチェ:具体策は公表できない
- スターバックス:すでに全面禁煙
- タリーズコーヒー:決まっていない
- コメダ珈琲:公式に検討していない
- ドトール:粛々と対応
東京都の条例は、分煙を認めずに全面禁煙を強いる厳しい規制なので、多くのカフェチェーンはとまどっているようです。
分煙対策自体は、現時点でどのカフェチェーンでもそれなりに進んでいますが、2020年には一歩進んだ対策を求められます。
スターバックスとドトールは、受動喫煙防止という面では一歩進んでいます。
東京以外の地域で喫茶店バイトするとき
東京以外の地域で喫茶店バイトするときは、どうすればいいでしょうか。
最初に私の経験談をお伝えしたように、ほとんどの店舗では気にするほどではありません。
心配な方は、以下をポイントを参考にしてください。
- 分煙が実施されている店舗は、喫煙スペースの換気が高性能になっているケースが多い。
- つまり、分煙が実施されている喫茶店を選ぶ。
- 一度、店舗に行ってみて、煙の状況を見てみる。
- 受動喫煙の不安があることを面接で聞いてみる。(換気設備について納得出来たら勤める)
東京都の「受動喫煙防止条例」が2020年以降に世の中に受け入れられれば、いずれ東京以外の自治体でも同様の条例が成立していくと予想されています。
受動喫煙対策は進んでいきますので、安心してください。