10代中盤の若い人は、引越しバイトができるのか不安のはず。
また、50代60代の年配の方で、引越しバイトに応募していいのか迷っている方がいるかもしれません。
引越しバイトの年齢制限について解説します。
年齢制限が禁止されたので裏読みが必要
現在、人を雇うときに年齢制限をしてはいけないルールになっています。
平成19年10月より、年齢制限の禁止が義務化されました。
→ 募集・採用における年齢制限禁止の義務化について(厚生労働省)
これによって、求人欄に年齢制限が書かれることはなくなりました。
しかし、仕事によって求める年齢層は存在します。
法律で年齢制限を禁止したために、その求人が求める年齢層について裏読みが必要となってしまいました。
「~の人が活躍中」という記述に注目
求人サイトにいくと、けっこうわかりやすく求める年齢層が書かれています。
「~が活躍中」と書かれていた場合、それが事実上の制限だと裏読みできます。
以下、引越しバイトの求人欄に書かれていた文章です。
20代の若手~50代まで、男性が活躍中!
年齢や性別で募集制限をしてはいけないので、「20代~50代の男性を募集」とは書けません。
60代以降の人や女性の雇用機会を奪ってはいけないのです。
そうはいっても、引越しバイトの作業内容から考えれば、やはり20代~50代の男性を募集するのが現実的なのです。
だから、求人欄で「~が活躍中」と書く。「活躍中」とあったら、それが求人の真意です。
10代の引越しバイト
まず、バイトの下限年齢から。
労働基準法で中学生を雇ってはいけないことになっています。
「使用者は、児童が満15歳に達した日以降の最初の3月31日が終了するまで、使用してはならない」(第56条1項)
(引用元)
では、16歳以上なら引越しバイトは可能でしょうか。
私は高校1年のときから単発で引越しバイトをやったことがあります。そのときは地域の小さな業者でした。
ただし、求人欄では18歳以上と書かれることがあります。
18歳以上(重量物取扱の為)
重い荷物を運ぶため、成長過程の10代中頃の人は、できれば避けたいのかもしれません。個人差があるので、なんとも言えませんが。
求人欄にこういった記述がなければ、16歳以上であれば引越しバイトはできることになります。
50代60代の引越しバイト
次に引越しバイトの上限について。
引越しバイトの現場に行ってみると、若い人ばかりです。助手・アシスタントは、10代後半から20代後半くらいまでほとんどです。
トラックの運転手は、40代50代の人もいます。
もし50代の方で、引越し助手のバイトに応募しようか迷っている方は、若い人の現場であることを承知していれば問題ないと思います。
繁忙期には人手がなくて困っているので、応募すれば喜ばれると思います。
60代以降になると、体力的な問題もあり、業者が求める年齢層からは外れるかもしれません。申し込むときに電話で確認することをお勧めします。
30代40代の引越しバイト
一番、悩んでいるのは、30代40代の方かもしれません。
引越しバイトで稼ぎたいけど、助手・アシスタントに申し込むのはためらう。
そんな微妙な年齢です。
50代になると逆にふっきれるかもしれませんが、働き盛りの30代40代で若い現場に入るのは、気分的に悩むもの。
- トラック運転手(チームリーダー)が年下かも。相手が気を遣うかも。
- バイト仲間は若い人ばかりで浮くのではないか。
こんな悩みはつきものです。
相手が気を使っても、バイト仲間の中で浮いても、実害はありません。気にしないことです。
最近は、30代40代のフリーターは珍しくないので、引越しバイトの現場にも増えているはずです。
誰も年齢なんて聞かない
引越しバイトの現場にいったときに、実際の年齢は他人にはわかりません。
履歴書を提出したり、バイト登録をするときに、生年月日を書く欄がありますが、それを見るのは会社側の人だけです。
一緒に働くバイト仲間は、その人の年齢を知ることはありません。また、年齢を聞くような野暮な人はまずいないはずです。
何歳であっても、あまり気にする必要がないわけです。
採用されれば、あとは作業をするだけ。
引越しバイトは面接なしが多いので、どんな年齢の人にも開かれた職場です。