パチンコバイトの同僚の中には、難関大学に通っている人もいました。
また難関大学を卒業した人で、お金の貯めるためにパチンコ屋でバイトをしている人もいました。
パチンコ屋のバイトは、安定的に高給を得られるからです。
まとまった金を稼ぐならパチンコ屋
パチンコ屋の時給は高いです。
具体的に計算してみます。
地域や店舗にもよりますが、夜シフトの平均的な時給は1400円程度です。
1日7時間働くと、1日9800円稼げます。
土日を中心にして、夜のシフトに入れば、学業と両立も可能です。
週4日のバイトで、1ヶ月に16万円前後を稼げることになります。
学生時代の生活費をすべてバイト代で賄うことだって可能です。
学生生活を満喫しながら、同時に毎月16万円を稼げるバイトは、滅多にありません。パチンコ屋とホステスくらいです。
お金のない苦学生にとっては、パチンコ屋はありがたい職場です。高学歴の学生がいてもまったく不思議ではありません。
家庭教師や塾講師はカネにならない
「高学歴の学生なら、もっと別のバイトがあるんじゃないか?」
そんな印象を持つ人がいるかも知れません。
高学歴の学生バイトの定番とされる家庭教師や塾講師はどうでしょうか。
計算してみると、まったく稼げないことがわかります。
家庭教師
家庭教師の時給は2000円ほどです。
時給は良いですが、生徒の家庭に訪問するので1日2コマが限度です。1日4千円です。
家庭教師を週4日やっても、1ヶ月で7万円ほどの収入にしかなりません。
ちなみに、1日2コマを週4日というのは、家庭教師バイトとしては限界に近いほどの仕事量です。
塾講師
塾講師は、個別指導と集団指導に分かれます。
個別指導は、生徒ひとりだけを教える塾講師です。個別指導の時給は1200円ほどです。
1日3コマやっても3600円。週4日働いて、1ヶ月6万円程度です。
集団指導は、5人~10人の生徒に教える講師です。指導力が求められるので、時給は2500円ほどです。
1日3コマやって、7500円。週4日働いて、1ヶ月12万円程度です。
ちなみに、集団指導のバイトを1日3コマというのは、授業中しゃべりっぱなしであること、準備に時間がかかることを考えると、限界に近いです。
塾講師の仕事については東洋経済に以下の記事がありました。
塾講師の仕事は毎月60時間以上拘束されるというから、少しは貯金ができるのかと思いきや、給料は6万円に届かないという。待機時間は無給扱いにされるためで、時給換算すると最低賃金を下回る。私が憤ると、「僕の職場はまだまし。部屋の掃除や、授業の予行演習が義務づけられているのにタダ働きというところもあります。塾講師は“ブラックバイト”のひとつです」と説明された。
引用元
塾講師が稼げるバイトでないことは常識ですが、もはやブラックバイトを疑われる水準のようです。
仕事の負担にも注目
家庭教師や塾講師は、負担の大きい仕事です。
いい加減な指導をするわけにいかないので、授業の準備が必要です。精神状態も健康に保って、バイト中は講師らしく振る舞う必要もあります。
だからこそ成長を実感できる側面があり、「教えるバイト」の人気は高いのです。
しかし、負担が大きい割に稼ぎになりません。
その点で、パチンコ屋のバイトだったら寝不足のままでもOKです。何の準備もなく、ただ仕事場に向かえば金になります。
パチンコ店員の仕事で成長を実感するのは難しいですが、これといった負担もなく安定的に稼ぐことができます。
お金があるからこそ苦学生でも学業を続けることができるので、パチンコ業界の雇用はもっと評価されてもいいと思います。